2015年度(平成27年度)

管理番号 分野 研究テーマ
H27-01 物理 高松市栗林地区における自然放射線について

要約

2011 年に発生した東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故で出された人工的な放射線とは別に、私たちが日常生活で受けている自然放射線があることを知り、興味を持った。また、自然放射線量は地域によって値が変わることが報告されているので、私たちの学校周辺ではどのような傾向があるかを調べた。

H27-02 生物 ダンゴムシの交替性転向反応 ―脚の接触の重要性―

要約

ダンゴムシに迷路を歩かせたとき,ダンゴムシ(Armadillidium vulgare)は交替性転向反応を示す。この反応がおこる原因は,左右の脚の活動量を打ち消そうとする働きと,触角や脚が壁に接触することの2 つであると仮説をたてて実験を行った。

H27-03 物理 バブルリングの発生条件

要約

バブルリングとは,イルカやスナメリなどの水生生物が作るドーナツ型をした気泡の総称である。バブルリングは,水中で空気を出した際,内側から外側に向かって進んでいく水流によってドーナツ型の気泡となり,回転しながら進んでいく。私たちはこのような面白い性質を持ったバブルリングを簡単に作り出すことはできないか,またバブルリングを必ず作り出せる条件を見つけたいとおもったのが研究動機である。よって,バブルリングを簡単に作り出せる装置やバブルリングの観察装置を作製した後,実際にバブルリングを発生させ,どのような条件下でならバブルリングを作りだすことができるのかを考察していった。その結果,バブルリングの発生確率と空気を押し出す力の関係を見出した。

H27-04 数学 実験計画法

要約

今までの一般的な実験は調べたい変数以外は固定して、変数をひとつずつ取り上げて調べていく方法だったが、実験計画法は調べたい変数を全て同時に取り上げて調べる。それにより、他の変数の条件が変わっても一貫した効果をもつ結果を推定することができる。また、この技術を用いると実験回数を減らしたり変数の結果への寄与率(注1)を求めたりできる。私たちの研究目的は実験計画法を使って実験回数を減らしたときと実際に全通り行ったときとで、同じような結果が得られるかどうか確かめることである。そのために同じ実験内容で実験計画法と全通りの実験をした。

H27-05 化学 身近なものでの靴の消臭

要約

じめじめした時期や夏になると、足のにおいが気になることがある。私たちの身の回りには靴用の消臭スプレーがドラッグストアなどに売っている。しかし、私たちは、靴用の消臭製品を使わなくても、身近なものの中に消臭効果が期待できるものはないかと思い、研究することにした。

H27-06 物理 FF模型機の研究 ~飛行時間とアスペクト比の関係~

要約

機体の飛行時間にアスペクト比はどう影響するのかを調べるために、アスペクト比の違う機体を紙材で9種類作って飛行時間の差を調べてみると、アスペクト比6.0が最も長時間飛行することがわかった。アスペクト比6.0~9.0にかけての低下に比べて、アスペクト比9.0以降の飛行時間が急激に低下しているのは紙材の強度に問題があるためと考え、アルミ材でアスペクト比5.0と9.0の機体を作成して実験をした。結果はアスペクト比9.0の方がアスペクト比5.0よりも飛行時間が長かった。このことから主翼の強度が高ければ、アスペクト比の大きな機体の方が長時間飛行することができるということがわかった。

H27-07 物理 拍手音の解明

要約

我々は,普段何気なく行っている拍手の,音発生の仕組みが気になり,以下のように実験Ⅰ~Ⅲを設定し,研究を行った。
実験Ⅰ:手のどこの部位がどれくらいの割合でなっているのかを解明する
実験Ⅱ:拍手時,手のぶつかる速度を変えると波形はどのように変わるのかを解明する
実験Ⅲ:拍手をする手を変えると波形はどう変化するのかを解明する

H27-08 化学 強度の強い米のりを作る最適条件

要約

日本の主食である米は、水に溶かし加熱することで、市販のデンプンのりのように粘度が増す。この現象を利用したものが米のりである。米のりは、現在、無添加住宅の建築用の接着剤として使用されている。今回、米粉と水との混合比や、使用する米粉の種類と米のりの接着力との関係を調べ、強度の強い米のりを作る最適条件をもとめる。

H27-09 物理 ブーメラン

要約

ブーメランはかつて狩猟の道具として用いられていたが,現在は投げると旋回をしながら手元に戻ってくるという娯楽用のものがよく見られる。私たちはよく飛び,手元に戻ってくるブーメランを製作して飛ばしたいと思った。まず,先行研究を調べたが,一番良い飛行条件を明確にする研究はなかった。そこで,飛行時間が長く,かつ正確に戻ってくる紙ブーメランの形状を見つけ出すこと,また,ブーメランの形状による飛跡の違いを調べることを目的とした。

H27-10 物理 液体を使って落下する卵を守る

要約

現在、物体にかかる衝撃を和らげることは物資の運搬には欠かせない。そのため、衝撃吸収材としては様々なものが開発されている。高い反発性をもつスポンジやゴムをはじめ、衝撃吸収ゲルなども登場してきた。そこで我々は、最も身近な物質である水を使って物体を守ることはできないだろうかと考えた。

H27-11 生物 他の生物に対してクロレラの及ぼす影響

要約

今回課題研究を行うにあたり、私たちは微生物を用いた実験ができないだろうかと考えた。そして文献や資料を探す過程で微細藻類というグループ、ひいてはクロレラ内の生物に興味を持ち、研究を行った。クロレラとは淡水性単細胞緑藻類プランクトンの一種であり、元来より健康食品や稚魚槽の環境水としても使われてきた。そこで、クロレラが生育する環境に対してどのような影響を与えるのか、また、クロレラが植物の生育にどのような影響を与えるのか行った。

H27-12 生物 ミミズの再生能力

要約

ダーウィンが著書に「ミミズが地球を作った」と書いてあるのに興味をもち,ミミズについて詳しく調べてみた。調べる中で,再生能力に優れているヤマトヒメミミズと,大食漢のシマミミズの存在を知った。シマミミズの再生能力は低いと言われているが再生実験をしたいと思い,手に入りやすいシマミミズを使って,実験を行うことにした。

2024年01月28日