2012年度(平成24年度)

管理番号 分野 研究テーマ
H24-01 物理 コイルガンのエネルギー変換の効率

要約

私たちは身近にある電気について知りたいと思い、コイルガンについて調べることにした。私たちの当初の目標はより速い球を打ち出すことを目標にしていた。実験を重ねるたびにどのようにすれば速くなるのかを考えたところ、投入エネルギーには上限があるためコイルの変換効率に着目することにした。以降私たちはコイルの変換効率を上げるためにはコイルについて重点的に調べることにした。コイルガンによく似たものとしてレールガンがありそのイメージからコイルを長くし、たくさん巻くことで変換効率は高い値が出ると予想したが、私たちの予想とは大きく異なった結果が得られた。

H24-02 物理 紙飛行機の飛距離は何に関係するか

要約

紙飛行機の形、質量、大きさ、発射時の力を一定にし、長い距離を飛ばすときの最適な角度および最適な重心を見つけることを目的とする。

H24-03 物理 LEDの照度

要約

光は私たちの生活になくてはならないものである。しかし、私たちは光についてよく知らない。そこで、光の明るさについて調べようと思った。光の明るさを表すものとして光度,輝度,照度などがあるが、近くの桜町中学から照度計を借りることができたので、照度について調べることにした。また、実験する際に使用する光源は最近注目されているLEDについて興味を持ったので、LEDを使用することにした。

H24-04 物理 セルオートマトン法を用いた避難シミュレーション

要約

津波がきたときにどのように避難するのが効率がよいか、調べようと思った。地震がきたとき、火災がおきたときなどにもっともはやく、大人数が避難する経路をシミュレーションでみつける。そのシミュレーションが実測値とどのくらい差があるのか調べて、活用できるものにし、幅広い避難経路の改善に使えるようにすること。

H24-05 化学 加硫によるゴムボールの反発係数の変化

要約

インターネット上で弾性の大きいボールの作り方を見つけ、ボールの成分を変えることでボールの弾性が変化することに興味を持った。そこで、市販のスーパーボールよりも高く跳ねるボールを作ることを目的に、ボールの成分を変えたときの反発係数の変化を調べることにした。

H24-06 化学 寒剤を用いた蒸留水の過冷却

要約

研究のテーマを決めかねているとき、インターネットの某動画サイトで過冷却の動画を見つけて興味を持ち、調べていくうちに過冷却状態を作り出すことは難しいと知った。
そこで、冷却するときの条件を変えると液体の温度の下がり方はどう変わるのかが気になり、今回、冷却するときの寒剤の温度、一度に冷却する液体の量という2つの条件について蒸留水で実験してみることにした。

H24-07 化学 イオン液体の温度測定

要約

まず私たちはイオン液体という比較的新しい物質の存在を先生から教わり、興味を持ったので調べてみると、イオン液体は過冷却状態になりやすいと知った。そこでイオン液体を過冷却状態にしてみようと思い、その前段階としてイオン液体を状態変化させる実験を行うことにした。

H24-08 化学 水の硬度測定と硬度変換の方法

要約

2011年3月11日、東日本大震災が起こった直後、福島第一原子力発電所による放射性物質の拡散により、被災地だけでなく首都圏でもミネラルウォーターの需要が急増し、海外ブランドの輸入が加速した。しかし、海外のミネラルウォーターはミネラル分が多い硬水が多く、硬度が高すぎる水は乳児の腎臓に負担をかけるため、水不足が深刻な問題となった。 そこで、硬水を軟水に効率よく変えることができれば役立つのではないかと思い、このテーマを選んだ。

H24-09 生物 プラナリア ~その環境条件と再生速度~

要約

ラナリアは淡水中に住むヘン形動物で、再生能力の高い動物である。その再生能力は、環境条件によってどう変化するのか、具体的にはいろいろな水溶液中に入れて、淡水中以外でも再生するのか、また、再生する速さが変わるのか調べることにした。また、プラナリアをできるだけ早く再生させるためにはどうすればよいかも考えることにした。

H24-10 生物 防腐・防カビ効果を示す物質の食肉による検証

要約

我々の身の回りには防腐・防カビ効果のある食品や物質が数多くあり,様々な保存食に用いられている。しかし,普段その効果について深く考え,検証したことはない。そこで我々は,その効果(特に防カビ効果)について,食肉を使い、検証を行うことにした。

H24-11 生物 粘菌に聴覚はあるのか

要約

粘菌とは原生動物界に属するアメーバーのような単細胞生物である。この生物は、単細胞であるにも関わらず、まるで「知性」を持っているかのように振る舞う。そのため、昔から研究対象にされてきた。さて多くの実験の中でも、外部からの刺激に対する反応、粘菌の走性に関する研究は比較的数多く行われている。しかし、音に対する反応はあまり研究されておらず、そのメカニズムも完全には解明されていない。そこで私たちは、粘菌の音に対する走性、すなわち粘菌の「聴覚」の有無について研究することにした。

H24-12 生物 貝類によるうどんのゆで汁の浄化

要約

香川県はうどんをよく食べる地域である。そのためゆで汁もたくさん排出される。うどんを作る際に出るゆで汁には,でんぷん・塩分・糖が多く含まれていて,それを,直接用水路に流すと環境破壊になってしまう。現在,大手のうどん店では浄化装置が設置されているのだが,個人経営のうどん店では費用が多くかかるためほとんど取り入れられていない。そこで,比較的低予算で手軽に浄化できる方法はないかと思い,自分たちの手で浄化してみようと思った。

H24-13 地学 香川県坂出市のボーリングコアから産出した完新世介形虫化石を指標とする番の州の古環境の変化

要約

私たちはSSHの授業で現生介形虫の拾い出しを体験した。そこで介形虫の砂粒のような小さな命にロマンを感じ、介形虫を使った研究をすることに決めた。ちょうどその頃、秋田大学の川村教一教授が香川県坂出市番の州(図1、図2)でボーリングコアを掘削したことを教えてくださった。そこで、そのコアに含まれる介形虫化石から番の州の古環境の変化を調べることにした。

H24-14 数学 RSA暗号

要約

毎日学んでいる数学が普段の生活でどれくらい役に立っているのかを知りたいと思った。担当の数学科の先生にRSA暗号は、インターネット上で広く使われている暗号で情報におけるセキュリティ確保の面において、私たちの生活になくてはならないものであるということを教えてもらい、数学的な考えが必要なRSA暗号について調べてみることにした。また、RSA暗号の解読方法を考えることでRSA暗号の安全性について吟味した。

2024年01月28日